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医者も40手前でキャリアに悩む

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医療
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世間では「お医者さんは安定していていいですね」とか、「うちの子供も医者にでもなってくれれば将来安泰なんだけど」的なことを耳にすることがあります。
”医者=安定・高収入”
なんて今どき思っている人って医療界の中にはあまりいないのではないでしょうか?
私も今後の医療界、医師の仕事には大きな不安を感じている一人です。
医師も勤務医の場合は所詮はサラリーマンだなあと強く感じたエピソードがありました。

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非常勤先の病院での出来事

私が以前に週に2回ほど勤務していた非常勤先での話です。その勤務先は小規模の入院施設もある病院でした(A病院とします)。A病院は開院したての病院で開院時に副院長として大学病院でそれなりのポジションにあった先生が招かれて勤務されていました。

年のころは60半ばくらいだったと思います。もともと外科系の先生で内科のことはあまり詳しくないとのことでしたが、A病院自体はいわゆる老人病院のようなポジションだったので、肺炎や尿路感染等で入院された高齢者の内科的管理が主な業務でした。

副院長は私が週に2回外来に来た際には、入院中の患者の内科的な管理について私にコンサルトをしていました。私も大学病院でそれなりのポジションにあった先生が、60過ぎでいきなり内科病棟の管理を自分で行うのは大変だろうと思い、あれこれ相談に乗ったりしていました。

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突然クビになった副院長

ある日突然副院長が私の外来に現れて、頼み事をしてきました。頼みごとの内容に戸惑いました。私よりずっと年上で立場もずっと上の副院長が、ペーペーの私にこんなことを頼むなんてただ事じゃないと思ったのです。その時の会話は次のようなものでした。

副院長
副院長

Dr.ひろ先生。どこかバイト先を紹介してください!

Dr.ひろ
Dr.ひろ

え???バ、バイト先ですか???

どうされたんですか?

副院長
副院長

実は・・・私今月いっぱいでこの病院をクビになるんです。経営者から呼ばれて突然通告されました。住宅ローンもまだ残っているので困ってしまって・・・

後でわかったことなのですが、副院長は昔気質の先生ということもありコメディカルに対する態度が高圧的でコメディカルが次々に辞めていってしまうためクビになったようでした。私はこの時副院長の狼狽した姿を見て、

「そうだ。医者だって結局はサラリーマン。経営者から肩をたたかれたら終わりなんだ。それがいつ来るかわからないなんて恐ろしい。それなりの年齢でクビにされたらその後の生活は大変だろうに。」

と思ったのです。

当時の私は組織の中で上のポストを追うことには見切りをつけていましたが、できれば自分の事業をもって生きていった方がいいと強く思ったのを覚えています。

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「サラリーマンは安定、事業主は不安定」なんて大ウソ

「自営業はうまくいけばいいけど、失敗すると大変」とか「サラリーマンなら真面目に努めてれば安定した収入が入ってくるから」とか言われていたりしますが、サラリーマンの場合は経営者に捨てられたらそれでおしまいなので事業主とは違った不安定さを持っているといえるのではないでしょうか?

私は上記の体験から生きていくうえで必要不可欠なお金を他人からの支給に頼るという生き方はとてつもなく脆い砂上の楼閣に住んでいるようなものだと思いました。何とか自分でお金を生み出していけるように生き方を変えていかねば。

医師もキャリアに悩む時代なのです。