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フリーランス医師の実態。全部話します。

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フリーランス医師
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私はかれこれフリーランス内科医として3年程働いています。これでも元々は「医学の発展に貢献しガン患者を助けたい!!」と純粋に研究に人生を捧げたいと思っていたアカデミック志向の医師でした。

大学病院や民間病院などで働いてきて、「病院で出世してもたかがしれてるなあ・・・」と実感し、組織の中で出世競争に励むのも意欲が湧かないので、「自分の好きなように働いて生きていきたい」と思い開業準備のためにフリーランスのバイト医になりました。ところが諸事情あって最近になるまで開業準備を延期することになったため、今もフリーランス医師として働いています。フリーランスの医師について興味ある方がいるようなので、ここに実態を書いておきます。

ちなみに私のスペック概要は
①国立医卒
②医学博士
③内科認定医
④血液専門医
⑤臨床経験(患者さんの治療に携わった経験)14年程です。

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ドクターXみたいなもんじゃない

「私失敗しませんから」で一世を風靡したあのドラマのようなカッコイイ世界ではありません。少なくとも私の場合は。医師の世界にはヒエラルキーがあります。頂点は医学部教授や国立病院の院長みたいな王道のポジションです。ヒエラルキーの底辺(恐らく)にいるのがフリーランス医師と言えるでしょう。

特殊な技術を武器にフリーランスとして活躍してる医師もいますがレア中のレアでしょう。多くのフリーランス医師は誰でもできる普通の事をこなすための補充要員として雇われます。日陰の仕事なのです。

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フリーランス医師に求められるもの

先程も少し書きましたが、フリーランス医師に求められるのは概ね次のようなことです。

①広く浅く対応できる
フリーランス医師は常勤の医師では手が回らない、あるいは常勤の医師がやりたがらない部分を処理してもらうために雇うことがほとんどですので、ある程度広く浅く対応できることが求められます。「自分は糖尿病が専門だから糖尿病しか診ない!!」とか言う医師は論外です。

②接客態度が良い
今どきは医療もサービス業としての対応が最低限求められます。昔のお偉い先生みたいに患者を怒鳴りつけて満足というようでは病院は倒産してしまいます。都会では既に患者の奪い合いのような状況なのです。

③トラブらない
上の接客態度にも通じるのですが、患者とトラブルを起こす医師は度々繰り返します。そのような医師はお金を払ってまで来てもらうだけの価値が無いのです。むしろ病院の経営にはマイナスにしか働きません。

④コメディカルと上手くやれる
「上手くやる」といっても慣れ合いをしろと言っているのではありません。コミュニケーションをちゃんととって、診療を円滑に回すことが求められるのです。特にたまたま単発で勤務した場合はコメディカルから病院のシステムなどを教えてもらわなければ効率よく働けません。コメディカルとうまくやれない医師は要するに仕事ができない医師なのです。

⑤勤務先のやり方や実情に合わせてくれる
フリーランス医師を雇う病院は自院の欠員を一時的に補ったり、多忙な業務を軽減してもらう目的で雇っているので、病院のやり方に合わせて柔軟に対応してくれる医師が重宝されます。

これらがフリーランス医師には求められます。フリーランス医師はあくまでお助け要員なのでクリニックの運営をいつも通り回し続ける手助けをしてくれれば良いのです。

若いバイト医師やそこそこ地位のある医師がバイトに来た際に勘違いしている人がいて、「こんなやり方では最新のエビデンスに沿ってないからダメだ!」とか、「俺のやり方があるんだよ!」とかイキッてる医師がいます。彼らは自分の役割がわからない医師です。他人の職場に来ていきなり俺流を押し付けられても困るのです。

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日給や年収はどれくらい?

フリーランス医師には様々な勤務先や勤務形態がありますが、大きく分けて次のようなものがあります。

勤務先:
総合病院外来、総合病院病棟管理、クリニック外来、検診センター、巡回検診、救急外来、在宅診療、イベント関連(救護室の医師)

勤務形態:
定期非常勤(決められた曜日のみ繰り返し勤務)、スポット(その日だけの単発勤務)

日給は勤務の無いようによりますが、普通の内科外来や検診で半日で4~5万円/日。都会では安く、田舎に行くと高くなる傾向があります。
救急の日当直(24時間勤務)では忙しい病院だと20万円/日くらいですね。死にそうなぐらい辛い勤務ですが・・・。

そんなこんなで、働く日数によって年収も違ってきますが3000万円/年くらいは割と稼げると思います。

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フリーランス医師のメリットは?

フリーランス医師のメリットとしては
①スケジュールを柔軟に決められる
通常の勤務医ですと「今週は働かないけど来週は土日も働く」とか自由なスケジューリングはできません。フリーランス医師はいくらでも自由がききます。

②収入を柔軟に決められる
「今月はお金いっぱい稼いどきたいから1日も休みなしで、さらに当直もやっていっぱい稼ごう」とか、自分の欲しい収入をある程度調整できます。もちろん働く時間は増えますが。若くて体力のあるうちは稼ぎたい放題です。ほとんど家に帰らずに毎日病院を当直して回っている医師もいます。

③オンオフがハッキリしている
フリーランスになった時はこれが一番新鮮でした。常勤の医師というのは基本的に24時間関係なく病院から電話がかかってきたり、呼び出されて夜中に駆け付けたりするので一切呼ばれないという生活を手に入れたときは感動しました。最近では夜間の呼び出しをできるだけしないように、完全に当番制にしている病院も増えていますが、医師も人間なのでオンオフは大事ですね。

④専門外の事も学べる
医師として勤務しているとどうしても自分の専門分野に偏りがちになります。ところがフリーランス医師の勤務先によっては他科の先生が色々と教えてくれるところもあるので、例えば皮膚科のプライマリケアの診療を学んだり、整形外科のプライマリケアの診療を学んだりすることもできます。お金を稼ぎながら勉強もできると考えるとありがたいですね。

⑤様々な医療現場を見られる
「医療」と一言で言っても様々な医療現場があります。救急病院から在宅医療まで様々な形の医療を経験して患者さんをどのようにサポートしていくことができるか全体像をとらえることができるのもひとつのメリットと言えるかもしれませんね。

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フリーランス医師のデメリットは?

フリーランス医師のデメリットは
①底辺と認識される
医療界ではフリーランス医師は間違えなく立場が弱いです。大学の同期に「えっ?!お前バイトで生活してんの?」と驚かれるのも度々ですね。

②国民年金高い
収入が増えるのはいいのですが年金高いですね。

③国民健康保険高い
収入が増えるのはいいのですが国民年金はMax払っていますね。

④税金高い

税金は涙が出るくらい持っていかれます。節税対策をしましょう。

⑤医学の進歩についてくのが大変
医学の進歩がとにかく早い!あっという間に治療法の常識が変わってしまうのでちゃんとアンテナを張っておかないと置いて行かれてしまいます。フリーランス医師には勉強会のような受動的に学ぶ機会もないので要注意です。

⑥孤独
フリーランスですので、チームでいつもワイワイ働くというようなこともなく、孤独を感じることが多いです。寂しがり屋さんには向かないかも?

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手段としてはありだが一生続けるのはリスクも

仮に何らかの目標ややりたい事があってそのために時間の融通をきかせたいとか、夜中に呼ばれたりしたくないとかであればフリーランス医師という働き方はひとつの選択肢になりうると思います。
ただし、一生続けるというのはどうでしょうか?おそらくはある程度の年齢になった時点で勤務先も限られてきてしまうと思いますので、同じ調子で働き続けられるとの楽観的な見方はやめた方がいいかもしれません。私も近いうちにフリーランス医師から脱却する予定です。

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