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フリーランス医師サバイバルマニュアル

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フリーランス医師
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先日投稿した「フリーランス医師の実態。全部話します。」が大変好評をいただきました。ありがとうございます。フリーランス医師がまだあまり知られていないせいもあってか学生さんなどからも質問がありました。「本当にフリーランス医師で食っていけるのか?」「フリーランス医師としてのノウハウは?」など私がこれまでの経験から得たフリーランス医師のサバイバル術をここに記しておこうと思います。

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フリーランスになるべきか?

あなたがフリーランス医師に興味があったとして実際にフリーランス医師になった方が良いかどうかは当たり前ですがあなたのキャリアプラン次第です。

フリーランス医師に向いている人

次の様な方はフリーランス医師の方が向いているといえます。
①組織での出世など望んでいない
「部長になりたい」「教授になりたい」そんな肩書上の出世欲の強い人には全くプラスにならないでしょう。組織での出世に興味が無い人でないと向いていません。
②医師以外にも副業を持ちたい

医師の仕事も好きなんだけど、それ以外にも副業を持ちたい方にとってはそこそこの収入を得ながらチャレンジができるためフリーランス医師はもってこいでしょう。
③他に勉強したいことがある

これも②と同様に勉強をしながらそこそこの収入が確保できるということでリスクヘッジになりますね。私もMBAに通っていたのでこれに当てはまります。
④家庭の事情などで柔軟に勤務日を決めたい

お子さんが小さいからできるだけ休みを柔軟に取りたいとか、高齢の両親の世話があるから不定期に休みを取りたいとかいった方にはスケジュールが自由に決められるのでお勧めです。
⑤開業などの準備として思い切り稼ぎたい

フリーランス医師の方が収入は良いことがほとんどだと思います(私はフリーランスになって3倍近くに増えました)。したがって開業のための準備をしながら資金をためたい方にはお勧めです。
⑥町医者のように広く浅く診療できるようになりたい

いわゆるプライマリケアの診療を学んだりしながら広く浅く診療ができるようになりたい方にはお勧めです。
⑦オンオフがはっきりした生活をしたい
帰宅後も病院からの電話があったり、呼び出しがあるような生活に疲れた方(私がそうでした)にはお勧めです。

フリーランス医師に向いていない人

逆に次の様な方はフリーランス医師には向いていません。
①専門分野を極めたい
フリーランス医師は後述するように常勤医師の助っ人の役割ですので専門性を追求することよりも幅広く柔軟に対応することを求められます。したがって専門分野を極めたい方には向いていません。
②自分の専門以外は興味が無い

これも①と同じで特定の専門分野だけを診療したい方にはフリーランス医師は向いていません。
③自分の理想とする治療を追求したい

フリーランス医師は診療を回していくための日陰の存在ですので、「俺の治療はこうなんだドヤー!」というように自分流を押し付ける人には向きません。むしろそれぞれの施設の流儀に従って働いてあげなければいけません。
④接客が苦手であるし面倒くさい

フリーランス医師を雇う側が一番気になるのが「病院・クリニックの評判を落とされては困る」ということです。したがって接客業としての基本的マナーが守れない方にはフリーランス医師は向いていませんし、二度とお声が掛からないでしょう。
⑤ひとつの場所で働きたい

フリーランス医師の宿命として様々な職場で働くことになります。
⑥かなり人見知り

フリーランス医師の宿命として常に新しいメンバーの中で働くことになります。

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どうやってフリーランス医師になるの?

そもそもどうやってフリーランス医師になるのでしょうか?”フリーランス医師”としての資格や認定証はありません。あなたが「フリーランス医師になる!!」と決めた日からフリーランス医師になれます。

ちなみに常勤として勤務している病院をいきなりバッサリ辞めてしまうことはお勧めしません。常勤先に迷惑をかけることになる恐れもありますし、いきなりフリーランスとしての勤務を安定して獲得できるとは限らないからです。現在常勤の方は徐々にフリーランス医師としての活動を増やしていくようなスライド方式をお勧めします。

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どうやって仕事をとってくるの?

それではフリーランス医師になったとしてどこから仕事をとってくるのでしょうか?人づてに紹介してもらうか、紹介業者に登録して紹介してもらうかのどちらかになるのではないでしょうか?紹介業者も複数ありますが、大手でいうとM3(エムスリー)MRT(エムアールティー)などが有名だと思います。私もほとんどこの2社で済ましています。

どちらも一度登録手続きを済ましてしまえばインターネット上で仕事の検索や申し込みを済ませたり、勤務スケジュールの管理をすることができます。また、両社ともポイントがたまる仕組みになっていて、ポイントによってアマゾンギフト券が交換できたりします。

サイトから仕事の申し込みをすると数日で採用かどうか連絡がきます。既に埋まってしまっていることもありますので、その際には類似の案件を紹介されることもあります。

ちなみに何回か同じ病院で勤務した後で患者さんやスタッフからの評判が良い方は紹介業者を通さずに病院側から直接コンタクトがあるかもしれません。場合によっては条件を少し優遇してくれることもあります。

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スポット派?定期非常勤派?混合型派?

フリーランス医師の仕事には下記のようにスポット勤務と定期非常勤 (レギュラー) 勤務があります。

スポット勤務
単発の仕事。指定のその日だけ勤務する。
定期非常勤 (レギュラー) 勤務
「毎週〇曜日だけ」「毎月第2週の〇曜日だけ」のような定期的に特定の曜日に勤務する。

スポット勤務だけで全ての日程を埋めようとするとなかなか思ったように埋まらずに、休みの日ばかり増えたりしてしまい非効率的になってしまうことが多いです。不本意にもすごく遠方まで出向かなければならなくなることもあります。

お勧めの方法としては特定の曜日は定期非常勤(レギュラー)勤務で押さえておいて、いちいち探す手間を省き残りの曜日は自分の都合に合わせて適宜スポット勤務を入れて調整するという方法(混合型勤務)があります。私の場合月~土曜の内で3日は定期非常勤(レギュラー)勤務で残りはスポット勤務としています。

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フリーランス医師になるタイミングは?

フリーランス医師になるにはどのタイミングがいいのでしょうか?初期研修医を終えてすぐにというのは臨床経験の点からまだ時期尚早な気がします。というのもフリーランス医師として働く場合には、常勤の医師が勤務できない日などが多いため自分一人で様々なことに対応しなければならないことが多いからです(病棟管理なら急変時対応も含む)。

そのため後期研修を終えて専門医を取得したくらいが一番良いかもしれません。採用する側としても後期研修を終えたくらいの経験があれば安心して採用しやすいでしょう。

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フリーランス医師として注意すべきことは?

フリーランス医師としての市場価値を考えよう

病院としてはコスパの点でも継続的に患者さんを診療できる点から考えても常勤医師がいいに決まっています。フリーランス医師を採用するのは、「常勤医師がなかなか集まらない」「一時的な診療の負荷増大(インフルエンザシーズンや常勤医の退職後)」などの事情があるからなのです。

フリーランス医師として継続して仕事を得ていくためには「バイトだからそれなりに」という感覚では難しいかもしれません。

マンパワーが不足している状況で雇われているのであればそれなりに診療を精力的にこなしてあげなければ病院として再度あなたに診療をお願いする必要は無くなってしまうのです。当然ですよね。

またある程度の専門性を持っている方が他の医師との差別化にはつながります。あなたの持っている専門性に引かれて仕事を依頼してくる病院も一定数いるはずです。ただし専門バカではフリーランス医師としては厳しいでしょう。いずれにしても後期研修終了後くらいがちょうどいいタイミングというのはそういった理由からです。使い勝手の良い医師を目指しましょう

自分の身は自分で守ろう

フリーランス医師は組織に属していません。したがって仮に医療事故などが起きてしまった場合には守ってくれる人は誰もいないと考えておいた方が良いでしょう。そのためには事前にちゃんと医師賠償責任保険に加入しておくことをお勧めしておきます東京海上日動民間医局でも扱っています。

スタッフとのコミュニケーションを大事にしよう

フリーランス医師として働く場合には様々な場所で働くことになります。その職場のルールやスタッフが慣れた方法などあなた自身が知らないことが山ほどあります。できるだけ周りのスタッフに質問し、スタッフと協調して働きやすいように動いてあげましょう。結果的にはその方があなた自身もサポートしてもらえてストレスなく働くことができますし、あなたの評判も上がり次の仕事につながるでしょう。

常勤医との連携を考えて勤務しよう

病院やクリニックでの主役はあくまでも常勤医です。常勤医の助けになるように診療をしましょう。例えば常勤医が処方した薬をたまたま一度勤務したあなたがごっそり変えてしまうようなことをすると(医学的な必要性が強ければ仕方ないですが)、患者さんも戸惑いますしその後常勤医も対応に困ることになります。

また、常勤医があとであなたが行った診療の内容が良く分かるようにカルテに解りやすく記録を残しておくように心がけましょう。「謎の診療行為を残して去っていった」と思われるような働き方は迷惑をかけることになります。

常勤医との連携をしっかりととることで患者さんに診療の質という形で貢献することがあなたを雇ってくれた病院・クリニックに対する恩返しだと思います。独りよがりな働き方は絶対にやめましょう。

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節税はできるのか?

フリーランス医師になると収入もそれなりに増えますが税金も半端なくとられます。しかしながら、フリーランス医師は個人事業主として認めてもらうことはできないためあくまで給与所得者(事業所得ではない)であり経費として処理できるものは特にありません(過去に裁判所の判例あり)。

時々「フリーランス医師のための節税対策」などと謳ってグレーな方法を進めてくる業者もいますが、仮に税務署に見つかった場合には大きなペナルティを課されますので絶対にやめましょう。

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まとめ

以上フリーランス医師として生きていくための心構えや注意点のようなものをまとめさせてもらいました。みなさんのフリーランス医師生活が実り多きものになるように応援しています。

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